札幌中心部のオアシス「中島公園」エリア 進む大規模再開発…外資系高級ホテルに大規模会議施設 隣接した「ススキノ」エリアと相乗効果も
周辺の「ススキノ」エリアにも新しいホテルが。バブルの象徴としてにぎわい、2023年に閉館したダンスクラブ「キングムー」跡地には、14階建てで150室前後のホテルが建設中です。
かつて利用されていた「キングムー」の内装の一部を再利用します。北海道日本ハムファイターズの球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」で話題となった「日本エスコン」が手がけ、2026年に開業の予定です。
変わる「中島公園」周辺、さらに大きな構想も。
自然の景観を生かした“MICE施設”の建設が検討されています。
MICEとは大規模な集客が見込まれる国際会議や展示会などの総称で、札幌市はそのための施設を「中島公園」に建設しようと計画しています。
これまで使用されてきた市の施設は、最大2500人を収容できる「札幌コンベンションセンター」や「札幌ドーム」が中心でした。
なぜ、「中島公園」にMICE施設を新たに作ろうというのでしょうか?
「アクセスの良さ。周辺には新しいホテルもでき始めている。中島公園は古くから札幌の迎賓機能を備えた自然豊かな場所。『豊平館』や『Kitara』(コンサートホール)など独自機能を持った施設と、あわせて活用できる魅力的な場所」(札幌市 観光・MICE推進課 角谷 俊太郎 担当課長)
国際会議を誘致する上で「中島公園」の立地と、緑あふれる景観は有利だというのです。
「“アフターMICE”が大事。会議の後に『ススキノ』などにでかけ、飲食やショッピングを楽しんでもらう。『中島公園』と『ススキノ』を新たに結ぶような施設になれば」(角谷 担当課長)
「ススキノ」という繁華街に隣接することも魅力だといいます。札幌市は2024年度中にMICE施設の機能など、概要を取りまとめる予定です。
大きく変わる「中島公園」周辺に注目です。