【同性婚訴訟】「私たちが望む婚姻の自由が実現されるよう」原告が最高裁に上告 札幌高裁は同性婚認めぬ法制度を「違憲」判断
同性どうしの結婚をめぐり、3月、札幌高等裁判所は結婚を認めない現在の制度は憲法に違反するという判断を示しました。
原告側は判決を歓迎した一方、「国会に速やかな立法を求めたい」として最高裁判所に上告しました。
たたかいの舞台は最高裁判所に移ることになります。
同性同士の結婚を認めないのは憲法に違反するとして、北海道内の同性カップル3組が国に賠償を求めている裁判。原告は3月25日、最高裁へ上告しました。
「国会に良いプレッシャーを与えられると思って上告を決めました」(原告 中谷衣里さん)
2審の札幌高裁が踏み込んだ判断を示したのは、3月14日。
憲法では同性どうしも異性間と同じ程度に婚姻の自由を保障しているという判断を示したうえで、現在の制度は憲法に違反するとしました。
「この国で『家族』として生きていっていいんだっていうことを言ってくれている。本当に前向きな励まされる判決でした。私は私のままでこの国で胸を張って生きていっていいんだなって」(中谷衣里さん)
しかし、この判決で終わりではありません。原告は同性どうしの結婚が法律で認められることを目指しています。
「最高裁には行く気持ちですけど、その前に国が動いてほしい」(原告 たかしさん)
「しっかりと国会議員1人1人に働きかけながら、私たちが望んでいる婚姻の自由が近い将来なるべく早く実現されるようにこれからも頑張っていきたい」(中谷衣里さん)
札幌高裁は上告状などを受理しました。今後は最高裁で審理が進められる予定です。