「冬眠の覚醒時期が早まっている」クマの専門家が警鐘 “8日連続”クマ目撃の北海道乙部町 雪解け早く…山の斜面で行者ニンニクなど山菜食べるために出没か
北海道南部の乙部町では住宅の近くでクマの出没が相次いでいます。
8日連続の目撃情報に住民の不安が広がっています。
「午前10時半すぎです。たったいま、クマが現れました。クマは時折、顔を地面に向けて何か食べるような仕草もみえます」(斉藤健太 記者)
山の斜面を歩く1頭のクマ。
クマが現れたのは、乙部町豊浜の国道脇の山の斜面です。
この付近では3月11日から8日連続で同一の個体とみられるクマが目撃されています。
警察などによりますとクマは2歳ぐらいのメスで、体長約1.2メートル。
18日も現場周辺で出没を繰り返しました。
映像をよく見てみると…
クマは何かを食べているように見えます。
「怖いです。生ごみは車庫に片づけている」(近くに住む人)
付近の住民によりますと、山の斜面には行者ニンニクやフキノトウなどが生えているといいます。
クマの生態に詳しい専門家は。
「例年よりは雪どけが早いんじゃないかって。それに伴ってクマの冬眠の覚醒時期が早まっている。その中で、もし食べるものがあれば食べると思います。行者ニンニクのようなものを食べるということになります」(北大 獣医学研究院 坪田敏男 教授)