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時速60キロで走るヒグマに反撃される恐れもあった「ハーフライフル規制強化」 警察庁が"見直し"…初心者でも所持可能に 北海道のハンターや猟友会も一安心

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規制強化が検討されていたハーフライフル

規制強化が検討されていたハーフライフル

 猟銃「ハーフライフル」の所持の規制強化について、警察庁は現行通りに初心者でも所持できるようにする方針を固めました。

 ハーフライフルは射程が約150メートルで、初心者でも所持が可能ですが、警察庁は2023年に長野県で起きた殺人事件で使用されたことを受け、初心者が所持できなくなるよう規制の強化を目指していました。

 ライフルと同様に10年以上の経験がないと所持できないようにする内容です。

屈強で俊敏なヒグマには散弾銃では太刀打ちできない

屈強で俊敏なヒグマには散弾銃では太刀打ちできない

 規制強化されると初心者は、射程距離が約50メートルと比較的短く命中率や威力ともハーフライフルに劣る散弾銃しか持てなくなることが想定されます。

 ヒグマは時速60キロで走ることが可能でハンターがヒグマに反撃される恐れも出てきます。

 北海道内で住宅地などにヒグマの出没が相次いでいる中、北海道や猟友会は深刻化しているヒグマやシカ駆除の担い手不足に拍車がかる恐れがあるなどとして、警察庁などに規制強化による影響が出ないよう要請していました。

 こうした各界からの反発を受け警察庁は、クマやシカの狩猟や駆除を行うことなどを条件として、現行通り初心者でもハーフライフルを所持できるようにする方針を固めました。

都市部でもヒグマの出没が相次ぐ北海道…自衛隊員も襲撃された

都市部でもヒグマの出没が相次ぐ北海道…自衛隊員も襲撃された

 都道府県がハーフライフルでの駆除や狩猟が必要という通知を都道府県警に出せば、ハンターが申告することで、ハンター1年目からも所持できるということです。

 2月7日、自民党内閣第1部会でこうした案が示されました。

 北海道の担当者も「要望が反映された」と喜んだほか、道内のハンターも「安心した」などと話しているということです。