「異様です」市民も困惑…中心部に“納骨堂”出現か NPO法人と連絡とれず設置の経緯を調査へ 札幌市
札幌市中央区で許可を得ていない納骨堂とみられる施設が確認されました。市が設置された経緯を調べています。
「多くの人で賑わう札幌中心部に突如現れたこちらの施設。納骨一時預かり所と書かれている。中には祭壇があるが、遺骨が置かれているような様子はなさそう」(新崎真倫 記者)
札幌市中央区に突如現れた納骨堂のような施設。看板に書かれたNPO法人が運営しているのでしょうか。
「異様、あわないですよね」(市民)
「近隣の飲食店や客がどう思うか…」(近くで働く人)
以前、この場所は駐車場でしたが、いつの間にか納骨堂とみられる施設に変わっていました。
12月6日、市民からの連絡を受け札幌市が存在を確認。ただ、NPO法人とは連絡が取れていないということです。
「(市は)事前の相談を受けておらず、認知していなかった。納骨堂ならば(NPO法人は)経営できないので指導していく」(札幌市保健所 施設管理課 藤田 賢一 課長)
登記簿では、このビルの所有者は2022年10月、運営する宗教法人が事実上経営破綻し、閉鎖状態となっている札幌市東区の納骨堂「御霊堂元町」の土地と建物を、競売で落札した不動産会社であることがわかりました。しかし、市の聞き取りに対し不動産会社は「NPOに場所を貸しているだけ」と話しています。
市は、施設が無許可の可能性があるとして、設置された経緯を調べています。
何が問題なのか。
納骨堂の開設は「墓地埋葬法」で定められていて、札幌市の場合は「市長の許可」が必要です。
しかし、札幌市は許可を出していません。
そもそもこの施設は「納骨堂」にあたるのか。
看板には「納骨一時預かり所」、「永代供養」と書かれていて、「納骨堂にあたる可能性」があります。
もし納骨堂になるならば…
経営できるのは札幌市の条例で「自治体か宗教法人」に限られていて、NPO法人は該当せず、市は行政指導をすることになります。
札幌市は引き続き、関係者と連絡をとり、設置の経緯などを調べることにしています。