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発端はBB弾…子どものいたずらから夫婦殺傷「常軌を逸した犯行で夫婦に落ち度はない」58歳男に “求刑と同じ”懲役25年の実刑判決 なぜ?

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なぜ?求刑と同じ懲役25年

なぜ?求刑と同じ懲役25年

 2022年9月、北海道旭川市で近くに住む夫婦をナイフで刺して死傷させたとして殺人などの罪に問われている男の裁判で、旭川地方裁判所は男に懲役25年の実刑判決を言い渡しました。検察は懲役25年を求刑していました。

 北海道旭川市の無職、川口和人被告は2022年9月、自宅にBB弾を投げ込んだ子どもとトラブルとなり、事実確認のため訪れた夫婦をナイフで刺して夫を殺害、妻を殺害しようとした殺人などの罪に問われています。

 求刑と同じ異例の懲役25年の実刑判決となった背景をまとめました。

 11月22日の裁判で検察は川口被告が夫を20か所以上も刺したと指摘し、「被害者が大量出血しながらもためらいなく刺し続けた残忍な犯行」などとして懲役25年を求刑しました。

 一方、弁護側は危害を加えられる恐怖から過剰防衛をしたとして、殺意はなかったと主張していました。

 12月1日の判決で旭川地裁の小笠原義泰裁判長は「常軌を逸した犯行で夫婦に落ち度はない。残忍な犯行で、傷の位置や深さから殺意の強固さも明らか」と指摘。

 川口被告は殺意はなかったと主張していますが、傷の深さなどから「殺意の強固さ」を認定したということです。
 


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