"大麻グミ"札幌でも健康被害が 繁華街「ススキノ」の複数の店舗で流通…厚生労働省は規制強化へ “いたちごっこ”の恐れも
大麻に似た成分を含むいわゆる「大麻グミ」。その成分を蒸発させて吸引する液体状の「リキッド」。
11月4日、北海道札幌市で、これらを摂取した20代の男性2人が体調不良を訴え病院へ救急搬送されました。
2人がグミなどを購入したというのは札幌市中央区の繁華街「ススキノ」の店舗です。他にも複数の店舗で流通していて、手軽に入手することが可能な状態だといいます。
「都会から流行してくるので、札幌でもしょうがないのかな。危険であまり関わりたくないと思う」(20代男性)
「自分はやりたくない」(30代女性)
「孫がグミを好きなので、こういうニュースを聞くとすごく怖い」(60代女性)
「食べた方にも責任があるし、製造してる側にも責任がある。どっちもどっちという印象」(30代男性)
「真っ黒(違法)ではないものを摂取したり摂取させたりするのは、それは真っ白ではない」(70代男性)
大麻グミに含まれているのは法律で規制されていない「HHCH」という大麻の成分に似た合成化合物で、東京や大阪を中心に食べた人が体調不良を訴えるケースが相次いでいます。
厚生労働省は規制を強化する方針ですが、実際にグミを取り扱う「ススキノ」の店舗関係者は「規制は入るだろうが、似たような成分の新しいものに切り替え流通していくだろう」と話します。
このような危険な薬物が流通する背景は。
「ちょっと敷居が下がるというか、菓子のようなものに入っているのは、これまでの脱法ドラッグとはちょっと違う意味合いがある。試したくなる人は、しんどい思いを抱えている人が多い。そういう人を薬物を摂取したからだめだと糾弾するだけではなく、そういう人が安心して、医療機関などにつながることができるよう考えていくべき。子どもや若者が依存しないよう、そこは大人がしっかり考えていくべき」(犯罪心理学に詳しい 北翔大学 飯田 昭人 教授)