イスラエル×ハマスの衝突利用…“自称・レバノン軍医”「政情不安だからお金預かって」 SNSで知り合った70代女性から計230万円だまし取る振り込め詐欺
北海道旭川市に住む70代女性がSNSを使った振り込め詐欺にあい、現金計230万円をだましとられました。イスラエルとパレスチナ自治区のガザを実効支配するハマスの衝突を背景に利用した手口で、警察は注意を呼びかけています。
警察によりますと、女性は9月、フェイスブックで知り合った自称・レバノンの軍医を名乗る日本人の男から「50年前に住んでいた日本に戻りたい。レバノンは政情不安定だから、お金を預かってほしい」と依頼されました。
男にメールアドレスなど個人情報を伝えると、運送会社を語る別な人物からメールで3度、金を要求され、女性は計230万円を振り込んでしまいました。
最初は配送料として80万円。次は税関を通すためとして450万円を求められましたが、全額は払えず100万円を振り込み、最後は航空券代として50万円を入金しました。
女性が10月23日、銀行の窓口で再び振り込もうとしたため、行員が気づき事件が発覚しました。
女性は警察に「友人として仲良くなったので善意としてやった」と話しています。
警察はSNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑い、警察に相談してほしいと呼びかけています。