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北海道胆振東部地震からまもなく5年 最大震度7の厚真町…大型復旧事業は完了の見込みも 一方で癒えない“心の傷”

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 北海道胆振東部地震から、9月6日で5年です。

 大きな被害を受けた北海道厚真町では2日、追悼式が行われました。

 最大震度7を観測し、44人が亡くなった北海道胆振東部地震。

 最も多い37人が犠牲になった厚真町で2日、追悼式が行われ遺族など約260人が参列しました。

約260人が追悼式に参列

約260人が追悼式に参列

 「現実から目をそらすことなく、震災に埋もれた悲しいまちで終わらせない覚悟と、再び輝きを取り戻す決意を幾度となく心に刻んでまいりました」(厚真町 宮坂 尚市朗 町長)

 式では札幌市出身のシンガー・ソングライター半崎美子さんが、町から依頼を受けて作詞・作曲した「大地の息吹」を初めて披露しました。

 復興への思いが込められた曲に参列者は。

 「顔見知りの人たちがたくさん亡くなって、また悲しみがこみ上げてくる。本当に頑張って生きていかなければならない」(追悼式の参列者)

「本当に頑張って生きていかなければならない」(追悼式の参列者)

「本当に頑張って生きていかなければならない」(追悼式の参列者)

 厚真町の大型の復旧事業は2023年度いっぱいで、ほぼ完了する見込みです。

 一部の農地は被災した河川の防災工事で使う土の保管場所となっていたため、使えない状況でした。

 しかし、復旧作業が11月に完了する見通しが立ち、農地が地震前の規模に戻ることとなりました。

農地が地震前の規模に戻ることに

農地が地震前の規模に戻ることに

 「早かった、5年は」(追悼式の参列者)

 「大規模な土砂崩れのあった吉野地区は家もなくなっている。行くとぐっとくるけれど、そう思っても仕方がないから現状を受け止めて頑張ろうという5年だった」(追悼式の参列者)

 復興が進む一方で、町が6月に町民を対象に行った調査では、回答者の約7%が「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」の疑いがあるといいます。

 北海道胆振東部地震から6日で5年。

 当日は慰霊碑の前で献花と黙とうが行われます。