"人材を確保するため" 町立病院で事務職員に「規定の約2倍の給与」…院長と事務長が減給の懲戒処分に 北海道白老町

白老町立国民健康保険病院
北海道の白老町の町立病院で、会計年度任用職員に規定の約2倍の給与が1年以上にわたり支払われていたことなどが発覚し8月23日、院長と事務長が懲戒処分となりました。
不正が発覚したのは白老町立国民健康保険病院です。

白老町立国民健康保険病院
事務職員は2022年3月まで町立病院で委託職員として勤務していましたが、2022年4月から町の直接雇用の会計年度任用職員に切り替えて勤務していました。
雇用形態が切り替わる際に職員の給与が下がらないようにと、町の規定の約2倍となる給与が4月以降も支払われていました。
2022年4月~23年6月までの期間で317万5千円が規定以上に支払われていたということです。
町の調べに対し事務長は「人材を確保するためだった」と話しているというこです。

白老町 役場
また病院から民間企業に派遣していた医師についても本来必要な手続きがされていなかったことなども発覚し、院長は10%の減給2か月、事務長は10%の減給3か月の懲戒処分となりました。
大塩英男町長は「心よりお詫び申し上げます。信頼回復に向けて職員一同一丸となって職務に専念してまいります」とコメントしています