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今シーズンの水揚げ"低水準"の予想も…サンマ小型船の棒受け網漁が解禁 出漁はわずか4隻…燃料高も足かせに

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 今シーズンも水揚げは低調の見通しです。

 サンマ漁の主力となる小型船の棒受け網漁が8月10日解禁され、根室市や厚岸町の港から4隻が出漁しました。

 田中 うた乃 記者:「午前0時です。厚岸港からサンマ小型船が出航しました。サンマを集めるための明るいライトをつけ、1000キロ以上先の公海を目指します」

棒受け網漁が解禁され出漁する小型漁船(厚岸町 8月10日)

棒受け網漁が解禁され出漁する小型漁船(厚岸町 8月10日)

 解禁されたのは20トン未満の小型船の棒受け網漁で、根室市の歯舞漁港や厚岸漁港では10日未明、家族に見守られる中、あわせて4隻の小型船が出漁しました。

 漁師:「魚に聞いてみないと分からない。期待は出来ない」

 第55錦隆丸 北見 瑛二 漁労長:「最近、漁獲量減ってきて、なかなか食卓に届けることができないので、一生懸命探して届けられるようにがんばりたい」

貝殻島灯台に掲げられたロシア国旗(提供:視聴者)

貝殻島灯台に掲げられたロシア国旗(提供:視聴者)

 2022年はロシアのウクライナ侵攻による日ロ関係の悪化で、ほとんどの船がロシア水域を避け、漁場に向かっていました。

 7月、北方領土の貝殻島にロシア国旗が掲げられたこともあり、拿捕や臨検の不安もありますが、ロシア水域を通る予定の漁船もいるということです。

 第55錦隆丸 北見 瑛二 漁労長:「不安は全くないというのは嘘ですが、行く分にはしょうがないので緊張感を持っていこうかなと思います」

歯舞漁港から出漁する漁船(根室市 8月10日)

歯舞漁港から出漁する漁船(根室市 8月10日)

 漁業関係者によりますと、漁場は1000キロ以上先の北太平洋の公海になる見込みで、初水揚げは8月20日前後になる予定です。