5月は特に危険 小学生の“自転車死傷事故”が急増…命を守るのに必要なのは 努力義務化の「ヘルメット」のほかにも
すっかり暖かくなり、北海道にも本格的な自転車シーズンの到来です。それとともに、5月は小学生の自転車による事故が急増します。子どもを事故から守るために必要なことは?
身近な製品の事故防止の取り組みなどを行っている、独立行政法人「製品評価技術基盤機構」の実験映像です。
大人が目を離した隙に、子どもに見立てた人形が自転車に近づきます。回転しているチェーンに興味を持ち手を触れた次の瞬間。

回転しているチェーンに指が…最悪の場合切断も
指が挟まれてしまいます。最悪の場合、切断する危険性も。
実際に2022年9月、広島県で1歳の子が重傷を負ったケースもあります。
「製品評価技術基盤機構」によると、4歳以下の子どもではこのように停車中の自転車による事故が多く、不用意に子どもを自転車に近づけないよう注意喚起をしています。
反対に5歳以上では、走行中の事故が多くなります。子どもを事故から守るために必要なのは?
札幌市西区の「農試公園」です。

農試公園では実際の道路標識が設置され交通ルールを学べる
「交通コーナー」には信号機や横断歩道、実際の道路標識が設置されていて、交通ルールを学びながら自転車の練習をすることができます。
たくさんの子どもたちが、保護者に見守られながら楽しんでいました。
利用者:「自転車は楽しい」
保護者:「ヘルメットは必ずかぶらせる。公園で遊ぶ時も、公道でこぐ時も」
この春は、自転車のルールが大きく変わりました。道路交通法の改正により、4月1日から自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務化されたのです。
保護者:「子どもにスピードを出しすぎないよう、交差点では必ず止まるように言っている」
北海道警察によりますと、5月は小学生の自転車による死傷事故が急増します。

5月の事故は4月の倍以上
4月の実に倍以上で、注意が必要です。その後、9月まで高水準が続きます。
福岡 百 記者:「こちらのホームセンターには子ども用自転車が並び、そのそばにはヘルメットもたくさんあります」
ヘルメット着用の努力義務化により、江別市の「ジョイフルエーケー大麻店」では、売り上げが2022年の同じ時期と比べ約5倍に増えたといいます。