【注目】砂川ハンター敗訴_高裁判決を見直しか「二審判決は全国のハンターの足かせ」ヒグマ猟銃許可取り消しの男性の思い…最高裁が”結論変更”に必要な弁論を2月27日に決定の背景は?〈北海道〉
ヒグマの出没が相次いだ2025年の北海道。
エサを求めるかのようにマチを徘徊し、人が襲われる被害も相次ぐ異常事態となった。
2026年、そのクマの駆除に関連して、注目の裁判が予定されている。
現役ハンターの思いと裁判のポイントをまとめた。
「私のような事案と同じことになると警察官の方々も自衛隊の人も撃つことができないですよね」(北海道猟友会砂川支部 池上治男さん (76)
「ハンターに頼んでおいて片方で撃ったらダメと。何を信用したらいいんだ。おかしいよ、本当に」(池上さん)
池上さんは猟銃の所持許可が取り消されたあとも猟友会砂川支部の一員として箱わなでの捕獲に関わってきた。
2025年はクマの出没が相次ぎ、箱わなで捕獲したクマは16頭にも及んでいた。
「砂川でも銃で捕獲することを止めた。私の事案があったからですね。高裁の判決が全国のハンターに対する足かせになったと思いますよ」(池上さん)
猟銃許可の取り消し処分は不当だとして、池上さんは裁判を起こし一審で勝訴しましたが、二審の札幌高裁はこれを取り消し、逆転敗訴。
池上さんは上告していた。
最高裁は12月22日、双方から意見を聴くための「上告審弁論」を2026年2月27日午後3時に指定。
この弁論は結論を変えるのに必要な手続きのため、二審の判決が見直される可能性が出てきている。
「最高裁で審理をしていただけるということで本当に良かった」(池上さん)
「(二審は)跳弾の危険があるのだという論調でした。そこについてもブレーキをかけてくれればいいなと思う」(中村憲昭 弁護士)





















