【変わる刑務所】密着で見えた“挑戦”と“模索”の毎日「 拘禁刑」導入で “懲らしめ”から“更生”の場所へ―社会復帰を見据えた「動機付け」による取り組み<北海道・札幌刑務所>
カゴいっぱいのタマネギが次々と売れていきます。
10月5日、札幌市東区の札幌刑務所には秋の野菜を求める人たちの長い列がありました。
「年に1度のイベントを通して、これからも共生していくという道をみなさんと一緒に作っていきたい」(1日刑務所長 石井雅子さん)
石井さんが1日刑務所長を務めた、札幌刑務所の矯正展。
網走や函館など各地の刑務所で作られた製品が販売されました。
北海道内で最も多い、782人の受刑者がいる札幌刑務所(※2025年9月末時点)。
ここで作っているのは革製品。1枚の革を使って、財布やペンケース、靴などを作っていきます。
新しく来た受刑者には作業専門官と呼ばれる職員が付き添い、器具の使い方などを確認します。
受刑者はいくつかの班に分かれ、班長が作業工程を確認しつつ進めます。
受刑者同士がコミュニケーションを図りながら取り組む様子も。
班長を務める、男性受刑者です。
「一枚の革から製品ができるけど十数人の工程を経てひとつの製品ができあがる。そういう製品ができるまでのみんなの作業に対する向き合い方や、買う人のことを考えて少しでもいいもの作ろうと心込めて作っている。作業をすればそういう喜びもあるんだな」(受刑者の班長70代)
























