「口座からおろしたお金を自分のために使ったかどうかについては記憶がありません」逮捕の中学校校長は否認…以前の勤務校で同窓会の口座から約53万円を引き出して横領か_事件から約6年後に逮捕〈北海道〉
当時、勤務していた中学校の同窓会口座から現金約53万円を引き出して横領したとして、57歳の校長の男が逮捕されました。
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、北海道森町にある砂原中学校の校長・田中登容疑者(57)です。
田中容疑者は2019年2月、当時教頭として勤務していた函館市立亀田中学校で、同窓会の口座から現金約53万円を引き出して横領した疑いが持たれています。
田中容疑者は当時、この口座を管理する立場にあり、金融機関で口座の全額を一度に引き出したということです。
2024年2月、学校関係者が口座を確認した際に異変に気付き、その後、警察に相談して事件が発覚しました。
警察が捜査を進める中で田中容疑者の容疑が固まり、事件から約6年後の2025年9月30日に逮捕されました。
警察の調べに対し、田中容疑者は「口座から下ろしたお金を自分のために使ったかどうかについては記憶がありません」と容疑を否認しています。
逮捕を受け、森町教育委員会は以下のコメントを発表しました。
「本日、森町立砂原中学校校長が、以前勤務していた学校での業務上横領の疑いで逮捕された事案に関しまして、生徒や保護者の皆さま、地域の学校関係者の皆さま、町民の皆さまに多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしていることに対し、心からお詫び申し上げます。 森町教育委員会では、現在、事実関係の把握に努めているところであり、容疑などの詳細については把握できていない状況です。 森町教育委員会の対応として、本日、生徒や砂原中学校の保護者の皆さまへ説明会を行うとともに、教育委員会に相談窓口を設置いたします。 また、北海道教育庁にスクールカウンセラーの派遣を要請し、生徒・教職員の心のケアなどに努め、少しでも学校生活への不安を取り除けるよう取り組んでまいります。 さらに、このような不祥事が発生したことを受け、本日、臨時校長・園長合同会議を開催し、事件の経緯等の説明をするとともに、教職員の服務規律の遵守について指導監督を図るよう指示いたしました。 本件は、当該校長が本町に赴任する前の行為ですが、今後、このようなことがないよう、全教職員に対し綱紀粛正と服務規律の遵守を徹底し、森町の教育行政の信頼を一刻も早く取り戻せるよう全力で努めてまいります」