【63年の歴史に幕】皇族や各国VIPを迎えた名門ホテル「札幌パークホテル」老朽化で2027年2月末で一時閉館へ…守り続けたホテルマンが語る「残したい伝統」と街の記憶…63年の伝統を次の時代へ〈北海道〉
まばゆい光を反射しているのは開業前にひとつひとつ職人が貼り付けたという磁器のタイルです。
「ここは1枚の小さな有田焼のタイルが1枚ずつ貼ってある」(札幌パークホテル歴44年 元宿泊副支配人 首藤幸子さん)
宿泊の副支配人を含め44年にわたり働いてきた客室係の首藤幸子さんです。
「今は焼くことはできても、まっすぐに貼る技術を持っている方がいない。壊すのは私としても、忍びない気持ちがあります」(首藤さん)
夕方には黄金色に輝く青い壁のホテル。
その姿もまもなく見納めです。
2027年2月末の営業を最後に老朽化で建て直すことになったのです。
「建て替え計画推進のため2027年の2月28日をもって一旦閉館することが決まっています。長くご愛顧いただいるお客様からは、寂しい寂しいと」(札幌パークホテル 石立隼人 副支配人)
「札幌パークホテル」は1964年、「ホテル三愛」として開業しました。
当時、札幌にあった大型ホテルは「札幌グランドホテル」や「札幌ローヤルホテル」など、このホテルを含めてもわずか3つだったといいます。
大型のホールを完備し、国際会議も開催されるなど、国内外のVIPがこのホテルを訪れました。
「昔はこういうテーブルやイスが無かったので、ここで十数時間立って待つことがあった」(首藤さん)
客室係を務める首藤さんに世界のVIPが利用した特別なお部屋を案内してもらいました。
「こちらが居間になります。こちらがダイニングで引き戸がありドアを閉められるようになっている。食事の準備をしている間は、おくつろぎいただくため、見せないように」(首藤さん)
広さ123平方メートル、このホテル最上のスイートルーム「インペリアルスイート」です。
「こちらがシャワーブース、洗面ボウルが2台ございますので、それぞれお一人ずつご利用いただけます」(首藤さん)
















