【意外な歴史】創業154年の老舗百貨店「丸井今井」はなぜ“丸井さん”?北海道初のエレベーターや郵便局を導入―道産子に親しまれる“札幌のランドマーク” いまも残る100年前の記憶<追跡>
北海道初のエスカレーターも
エレベーターから遅れること約30年。1955年には、北海道初となるエスカレーターも登場しました。
設備は更新されていますが、設置場所は当時のままです。
昭和の時代になっても、丸井今井が札幌の最先端を走る百貨店だったことがわかります。
デパートの中の郵便局
9階には、もっと珍しいものが。
それは郵便局です。1950年に誕生した丸井今井内の郵便局は、道内で初めて百貨店の中にできた郵便局なんです。しかも土日や祝日も営業しており、長きにわたって買い物客に親しまれてきました。
和田さんは「デパートは昔から贈答品を買われる方が多い。買ってからすぐ送りたい。札幌の商業の中心で、デパートがいかに重要なインフラだったかが伝わってきます」と話してくれました。
飛行機を導く“航空灯台”も
続いて向かったのは、「札幌丸井三越物流センター」。
普段は入ることのできないこの場所に、ある貴重なものが保管されていました。
暗く人気のない通路を進んだ先、物流センターの地下には…。
一条館に当時あった航空灯台が保管されていました。
まだ飛行機の航空システムが発達していなかった時代、当時北24条にあった札幌飛行場へ向かう飛行機を、この明かりで誘導していたんです。
丸井今井札幌本店は1937年、7階建てに改築されました。その屋上に航空灯台が設置されていて、この灯台を目標にして、飛行機が降りてきていたんです。
かつて丸井今井の塔の上で札幌の空を照らしていた大きな航空灯台。当時、札幌で随一の高さを誇った丸井今井が、札幌のランドマークだったことがわかります。
“丸井さん”と呼ばれるワケは―
100年前から札幌市民にとって、この地域で一緒に暮らす顔なじみのような存在だった丸井今井。さまざまな形で市民の生活を支えてきたからこそ、「丸井さん」と親しみを込めて呼ばれ続けているんです。
これから先も札幌市民に親しみのある場所であり続けてほしいですね。





















