【意外な歴史】創業154年の老舗百貨店「丸井今井」はなぜ“丸井さん”?北海道初のエレベーターや郵便局を導入―道産子に親しまれる“札幌のランドマーク” いまも残る100年前の記憶<追跡>
札幌市民に「丸井さん」と親しみを込めて呼ばれる老舗百貨店「丸井今井札幌本店」。明治5年創業、150年以上の歴史を持つ北海道初の百貨店です。
なぜ「丸井さん」と呼ばれるのか。道産子に親しまれる「丸井さん」の秘密を探ると、意外な歴史が見えてきました。
消えた正面玄関の謎
みなさんは、丸井今井札幌本店の正面入口はどこかわかりますか?
大通公園から南へ歩き、南一条通り側に進むと、現在の丸井今井一条館が見えてきます。
「こちらの方が古い建物なんです」と、マチ歩きの達人・和田哲さんが案内してくれたのは、一条館の館内に入ってすぐの重厚感のある階段。
100年前の新聞広告には、南一条通り側に堂々とした正面玄関が描かれています。
建設当時、札幌のメイン通りは東西に走る南一条通りでした。そのため正面玄関も南向きの中央に作られていました。東側にも当時の入口の名残が残っており、百年前の姿を今に伝えています。
4階建ての建物から石狩平野を一望!? 北海道初の客用エレベーターも
100年前の誕生当時、まだ高層の建物も少なかった札幌の街。その中で丸井今井は、北海道初となる客用エレベーターを4基も備えた最先端の建物でした。
当時の丸井今井は札幌市民にとって憧れの場所。
広告には「幌都第一の最高所」と記され、4階建ての建物から石狩平野を一望できると宣伝されていました。
今回、当時から同じ場所に残るという従業員用エレベーター特別に乗せてもらいました。
細長い窓から光が差し込む様子をエレベーターの中から見ることができます。
「100年前の人もこういう景色を見ていた」と思うと感慨深いですね。























