【日本ハム】横尾俊建コーチ×鶴岡慎也 本塁打12球団トップの理由とは 新庄采配の舞台裏と万波セーフティースクイズの真相
現役時代は豪快なフルスイングが持ち味だった横尾コーチ。タイプの異なる打者に、どのようにアプローチしているのでしょうか。
横尾コーチは楽天時代、最後は1軍の試合に出場できず、三木肇監督のもとでプレーした経験にも触れました。仙台市泉区にあるファーム練習場は、常に逆風が吹く球場だったといいます。その時、三木監督にこう言われたそうです。「こういう地方球場など、逆風の場面はたくさんある。そんな時にホームランだけ狙っていても活躍できない。自分でどうやったらヒットを打てるかを考えてやりなさい」
さらに、「相手が横尾選手の事をどう思っているのか、というところまで深く考えて、ヒットを打つ方法を考えてみなさい」と助言を受けたことで、ホームランだけでなく、ヒットを打つためにどうすべきかを学んだといいます。この経験によって、アベレージヒッターの気持ちも分かるようになったと話しました。
現代野球では、出塁率と長打率を足し合わせた指標「OPS」が重視されています。横尾コーチがOPSを上げる要素として特に重要だと挙げるのが、打球速度、スイングスピード、そして「除脂肪量指数(FFMI)」です。
除脂肪量指数とは、体脂肪を除いた体重を身長で補正した指標で、パワーの土台となる筋肉・除脂肪組織の量を表す指標。横尾コーチは、400打席程度であれば「運」で3割4分ほど打てる可能性はあるが、これが1500打席になった時、この「能力」が低いと、結局は「能力」通りの数字に収まってしまうといいます。
鶴岡氏から、この数値が高いにもかかわらず結果が出ていない選手へのアプローチを問われると、横尾コーチは万波選手の名前を挙げました。「数値はえげつない。でも実質のOPSと打率は低い」打球速度やスイングスピードといったポテンシャルを示す指標は優れているにもかかわらず、実際の成績に結びついていない現状があるといいます。
それでも「裏のデータに基づいて、実質のOPSは大事だけど、そこを意識すると当てにいったり、いろんな悪さが出てしまう」と語り、「これだけ良い数値が残っているというのを見せて、『安心しな。でも実際は結果を残さないといけない競技』」という難しい面があることを明かしました。そして「万波は下ブレMAXなので、上がっていくと思います」と言い切りました。

















