【“10周年”の先に何が…?】北海道新幹線の開業10年で祝福ムード_一方で利用客低迷による赤字、札幌延伸の遅れによる事業費の急増…”我慢”を強いられる沿線自治体の現在地とは?
「ペコちゃん牧場」構想掲げる八雲町にも暗雲
太平洋と日本海の両方に面する日本で唯一のマチ・八雲町。
人口約1万4000人の自然豊かなこの町にある構想が持ち上がっていました。
「私の後方で工事が進んでいるのが新八雲駅(仮称)です。この駅の前に牧場を整備する計画が検討されています」(阿部記者)
新八雲駅は市街地から3キロほど離れた牧草地に建てられます。
八雲町はこの駅を「牧場の中にある新幹線駅」としてアピールしようと計画の一つにしているのが「ペコちゃん牧場」の構想です。
不二家の看板商品「ミルキー」の原料の多くが八雲町産という縁もあり、不二家とは2022年に連携協定を結びました。
しかし、札幌延伸の遅れで暗雲が立ち込めています。
「構想としては入っております。ただ具体的につくるところまではいっていない。協力はするという部分でとどまっている。(Q:実現の可能性は?)五分五分でしょうね」(八雲町 萬谷俊美町長)
さらに大きくのしかかっているのが事業費です。
新幹線の恩恵を受ける自治体は事業費を負担することが決まっていて、八雲町が現在想定している6億から8億円ほどの負担は延伸の遅れでさらに4億円程度増える見通しとなりました。
「やはり開業時期をはっきり明示してもらうのが第一。それに向けて町が周辺整備を含めた計画を練っていける」(八雲町 萬谷町長)
札幌延伸の遅れについて八雲町に住む人たちは…
「(延伸の)期限を決めていたのに遅れているのはちょっとなと思う」(この春進学で札幌へ引っ越す女性)
「(延伸まで)元気で生きていれば一番いい。札幌の親戚(の所)まですっと乗って1回は乗ってみたい」(八雲町民の男性)
「諸情勢があるのでしょうがない部分はある。(延伸を)1年でも2年でも前倒ししてもらえたら助かる」(八雲町に長期出張中の男性)
2016年の新幹線開業にあわせて「二海カレー」を考えた食堂は…
「(延伸は)早い方がいいですし、(約)10年という時間を考えるとちょっと長い」
「本来であればいつ何日開業ですっていうのがわかればすごくありがたい」(いずれも「まるみ食堂」篠原さん)
“札幌延伸”いつまでかかる?
札幌延伸はやはり2038年度末以降になるのか。
国の有識者会議のメンバーに聞きました。
「トンネル工事を中心とした土木の工事がいつ終わるかというところ」
「2029年度、30年度に土木の工事が終わる。2038年度、できるんだったらもっと早くというところは取り組んでいきましょうと」
「まずは2038年度(の延伸)を目標にやっていくのが関係者の新幹線の開業の取り組みでは重要」(北海道大学大学院工学研究院 岸邦宏教授)
まだ先が見通せない時間が続きそうです。





















