【またイワシが犯人】養殖トラウトサーモン約5000匹が『全滅』イワシの大群が漁港に入り"酸欠"か_2025年から開始した養殖事業_せたな町でも12月14日に6600匹が全滅〈北海道上ノ国町〉
北海道南部の上ノ国町で、12月17日、いけすで養殖していたトラウトサーモン約5000匹が全て死んでいるのが見つかりました。漁港内の海水に含まれる酸素の濃度が低下したことが原因とみられています。
17日朝、上ノ国漁港大崎地区で、エサやりに来た漁業者がトラウトサーモンが死んでいるのを見つけました。
原因はイワシの大群が漁港に入り込んだことにより、海中の酸素濃度が低下したためとみられています。イワシなどの魚が大量に集まると、魚の呼吸によって水中の酸素が消費され、養殖魚が酸欠状態になることがあります。上ノ国町によりますと、漁港内の海中酸素濃度を調べたところ、通常の半分ほどに低下していました。
ひやま漁協上ノ国支所によりますと、この養殖事業は2025年から始めました。いけすを漁港内に仮置きし、11月20日に幼魚を放流していました。しけが落ち着いた後に、アワビなどを養殖する「海洋牧場」に移す予定だったということです。初期費用は2650万円で、町の補助金でまかない、2026年5月下旬~6月上旬ごろに水揚げを予定していました。売り上げは1000万円ほどを見込んでいたということです。
17日午後までに魚は全て回収し、飼料向けとして出荷しました。
北海道南部では、14日にもせたな町の久遠漁港で養殖していたトラウトサーモン6600匹が死んでいるのが見つかっていました。
















