【渋滞する交差点】“右折専用レーン”設置の動きが解決策に?…車線変更で「危ないと思う時ある」ドライバー実感_予算&時間に限界あるも専門家『信号機の工夫も選択肢』と指摘〈北海道札幌市〉
左折専用レーンをなくし直進できるように。代わりに右折専用レーンを設置しました。
この改修で直進する車はスムーズに通行できるようになり、以前のような渋滞は解消しました。ドライバーにも好評です。
「直進の方を待たせないしスムーズに右折もできるし、全体的に流れがよい」(タクシー運転手)
「右折するレーンで右側が詰まっていたので今だと使いやすいと思います」(近くの自動車店の従業員)
なぜ今「右折専用レーン」を設置?より快適で安全な交差点を目指して
なぜ今、右折専用レーンを設置する流れが起きているのでしょうか。
札幌市は―。
「昭和がまだ拡張の時代ですので、どんどん新しい道路を市街地の拡大とともに整備してまいりました。一方で平成の10年代半ばぐらい(2003年前後)から、札幌市も将来に向けて市街化区域の拡大は抑制の時代に入る。それ以降は既存の道路をいかに質を高めていくかという流れに変わってきている」(札幌市土木部道路課 小仲秀知計画担当課長)
道路の拡大から「質」を追求する時代へ。
しかし、調査や予算、用地の確保など、改修には3年から5年程度、時間がかかる事情もあります。
「年に2か所から4か所程度、整備を進めているのが実態」(小仲秀知計画担当課長)
改修に限界がある中で、交通計画などに詳しい専門家は信号機の工夫も選択肢の一つだと指摘します。
「例えば商業施設から午後4時台がたくさん車が出てると分かっているのであれば、午後4時台はあらかじめ(信号の)青の時間を5秒長くしておくとか、制御をすることで渋滞しないという状況にできる可能性が高いと思う」(北海道大学大学院 工学研究院 吉井稔雄教授)
人口減少に伴い車の量も減ることが見込まれる中、より快適で安全な交差点を目指し、試行錯誤が続きます。




















