【貴重映像】冬眠中の母グマの胸元で鳴き声を上げる子グマ…でもいまだに札幌市内では目撃通報相次ぐ…全面閉鎖から再開したばかりの円山公園や小学校の近く 専門家は出没続く可能性を指摘
「野球場のすぐ近くの道路を、クマとみられる動物が横断したということです」(中村 真也記者)
11月25日午後10時20分ごろ、札幌市中央区の円山公園の坂下野球場付近で、車で通りかかった男性が体長80センチほどのクマのような動物を目撃し110番通報しました。
円山公園はクマの出没のため11月11日から閉鎖され、25日に開放されたばかりでした。
26日に行われた札幌市の調査では痕跡は見つからず、防犯カメラなどにもクマは映っていなかったということです。
「今の時点ではヒグマの可能性は低いと考えている」(札幌市 環境共生担当課 藤田将さん)
26日朝には札幌市南区藤野でも目撃が相次ぎました。
午前7時30分ごろ、藤野539番地付近で登校中の小学生が体長約1.2メートルのクマ1頭を目撃しました。
200メートルほど離れた場所でも、別の小学生がクマとみられる動物を目撃しています。
札幌市の調査の結果痕跡は見つかりませんでしたが。
「10月に近くでヒグマが目撃されている情報や、地形などから完全に否定することはできない」(札幌市 環境共生担当課 長野広隆さん)
付近の藤野南小学校では集団下校が行われました。
まもなく12月を迎えますが、クマは一体いつ冬眠に入るのでしょうか。
雌のクマは冬眠中に巣穴の中で1頭から2頭を出産し、野生の状況では飲まず食わずで子グマを育てるといいます。
冬眠に入る時期について専門家は。
「11月下旬から12月上旬ぐらいは冬眠に入る季節なので、多くのクマはもう冬眠に入ったのだと思う。もっと寒くなり雪が降ってきたら、さらに冬眠に入るクマは増えると思う」(北海道大学大学院獣医学研究院 坪田敏男教授)
しかし、2025年はクマの餌となるドングリが凶作でした。
「餌が足りずに体脂肪をつけることができていないクマが、いつまでも人里に出てきて餌をあさる傾向がこれからも続く可能性がある」(坪田教授)
まだ、注意が必要なようです。
























