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【通報から発砲まで2時間】札幌市の住宅街近くに出没したヒグマ2頭を駆除―ハンターに渡される"赤い腕章"の意味とは「北海初の緊急銃猟」はどのようにして行われたのか

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■北海道で初の「緊急銃猟」緊迫の瞬間

 ハンターがつける

ハンターがつける"赤い腕章"

 「市の職員が、ハンターに赤い腕章を手渡しました。緊急銃猟が間もなく始まろうとしています!」――現場からの中継で響く記者の声。


 緊急銃猟に必要な赤い腕章がハンターに手渡された。

 ハンターはこの腕章を着用しなければ発砲できないのだ。

 「いま、大きな銃声が一発、響きました!道内初の緊急銃猟による発砲です」

ハンターが1発目を発砲

ハンターが1発目を発砲

 10月24日午後2時36分。住宅街に轟く1発の銃声。そして――


 「閑静な住宅街に、2発目の銃声が響き渡りました!」

 午後2時38分、2発目の銃声が響いた。

■住宅周辺に居座る2頭のクマ…住民の不安ピークに

2頭のクマが出没を繰り返していた

2頭のクマが出没を繰り返していた

 札幌市西区西野の「すみれ公園」周辺で繰り返された、2頭のクマの出没。


 目撃されたのは、体長は70~80センチほどの子グマだった。

 前日の23日にも緊急銃猟が準備されたが、クマが山へ姿を消したため中止に。

すぐ近くの小学校では不安が広がった

すぐ近くの小学校では不安が広がった

 周辺の小学校では、相次ぐクマの出没を受け、児童を車で送り迎えする保護者の車の長い列ができていた。


 「またかという感じ。子どもたちの安全が一番」と訴える保護者。

 「こわい…」子どもたちにも不安が広がっていた。

■「市民に緊急の危険がある」札幌市がついに決断

札幌市は「緊急銃猟」の実施を発表

札幌市は「緊急銃猟」の実施を発表

 そして翌24日午後。再びクマの目撃情報が寄せられた。


 公園から山のほうへ移動し、そのまま居座る2頭。

 札幌市は「市民に緊急の危険がある」として、自治体の権限による「緊急銃猟」の実施を決断した。

 緊急銃猟によるクマの駆除は、全国で7例目、北海道では初だった。

仕留めたクマに手を合わせるハンター

仕留めたクマに手を合わせるハンター

 「住宅が密集する場所なので、緊急銃猟の選択が第一優先だった。手順を踏んで適切に対応できた」――札幌市環境共生担当課の坂田一人課長。


 住民は「クマがかわいそうという気持ちもあるが、住宅街に下りてきてしまった以上、仕方のないこと」と語り、安どの表情を見せた。


■札幌市で行われた緊急銃猟の流れ

今回の緊急銃猟までの流れ

今回の緊急銃猟までの流れ

 <今回の札幌市の緊急銃猟実施の流れ>


 ・午後0時30分ごろ 住民から「子グマ2頭を見かけた」と通報
 ・午後1時45分ごろ 札幌市が緊急銃猟の実施を判断
 ・午後1時55分 付近の通行禁止や住民の避難誘導を開始
 ・午後2時26分ごろ ハンターに緊急銃猟用の腕章が渡される
 ・午後2時36分 1発目の発砲
 ・午後2時38分 2発目の発砲

道内初の緊急銃猟によりクマ2頭を駆除

道内初の緊急銃猟によりクマ2頭を駆除

 実際に発砲されたのは、通報から約2時間が経過したあとだった。


 今回は無事駆除されたが、今後も別のクマが出没する可能性があり、札幌市西区では警戒が続いている。



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