【札幌の住宅街に体長1メートルのヒグマ】無数の足跡「散歩ができなくなる」今年は「ドングリ凶作」でエサを求めたクマが次々と市街地出没の懸念も?札幌では前年比で出没3倍「閉鎖された場所に近づかないで」
午前0時ごろ、「体長1メートルぐらいのクマが住宅街の中に入っていった」と付近を車で走行していたドライバーから警察に通報がありました。
警察によりますとクマは、道路を北に横断すると、さらに住宅街の中へと立ち去ったということです。
「散歩ができなくなる、外に出れなくなると思いました」
「車が多いのでここまでは(クマが来ない)と思っていました」
「子どもたちにはきょう(外に)出ないようにと学校から緊急の連絡も回ってきたので自宅で待機させている状態です」(いずれも住民)
クマ出没の影響で周辺の小中学校3校が休校となりました。
「クマの目撃されている地域での入山は極力避けるとともに、入山する時は単独で行動せず、必ずクマ撃退スプレーを携帯するなど万全の準備をお願いします」(北海道警察地域企画課 鍋谷圭介さん)
札幌市内では2025年度、クマの出没が10月7日時点で200件を超えていて、2024年の同じ時期と比べて約3倍に増えています。
では、なぜ市街地でのクマの出没が増えているのか…
北海道内の約300を超える地点で木の実の生育状況を調べたところ、クマのエサとなるドングリが凶作などになっていることがわかりました。
エサを求めたクマが活動範囲を広げて市街地への出没が増えることも懸念されます。
「危険性があると判断されたクマは駆除を最優先とした対策をとる。西区を中心に公園や市民の森が閉鎖されているがそういった場所には絶対に近づかないようにしてください」(札幌市環境共生担当課 坂田一人 課長)