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「あなたの携帯が犯罪に使用」警察官・検察官名乗る男らにだまされ390万円被害_SNSで指示受け振り込み_ナゾの国際電話で“詐欺”と指摘され交番に申告<北海道・上川地方>

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特殊詐欺事件を調べる北海道警士別署

特殊詐欺事件を調べる北海道警士別署

 警察官や検察官を名乗る人物からの電話やSNSでのやりとりで、北海道に住む男性が約390万円をだまし取られました。


 警察によりますと、被害に遭ったのは北海道北部の上川総合振興局管内に住む50代の男性です。

 7月10日、男性のスマートフォンに福岡県警の警察官を名乗る人物から電話があり、「あなたの携帯電話が犯罪に使われているので捜査が必要です」「身分証を送ってほしい」などと告げられました。

 その後、検察官を名乗る別の人物からも連絡があり、「あなたには守秘義務がある」と伝えられ、SNSでのチャットやテレビ電話を通じてやりとりをするよう誘導されました。

 男性は2人から「犯罪収益移転調査のため、裁判所が指定した口座に預金を振り込まなければならない」などと指示され、7月15日までに2回にわたり計390万円を指定口座に振り込み、だまし取られました。

 男性はテレビ電話でもやり取りをしましたが、相手の姿は一切映らず、画面は終始真っ暗だったということです。

 この事件のあとの7月19日、男性のもとに国際電話の番号から別の電話がかかり、「羽田空港でキャッシュカードを落としていませんか?」と、身に覚えのない問い合わせがありました。

 男性は福岡県警の取り調べを本物と信じていたため、「取り調べを受けている」と伝えたところ、相手から「あなたは詐欺に遭っている」と指摘され、そこで被害に気づいたということです。

 警察は特殊詐欺事件として捜査を進めるとともに、「不審な電話や金銭の要求には絶対に応じず、すぐに警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。