【ヒグマ速報】新聞配達員襲撃からまもなく1週間「ゴミに強い執着を示すクマの習性」連日ごみ置き場が荒らされる_においがしないよう“生ごみを冷凍保存”する住民も〈北海道福島町〉
北海道南部の福島町の市街地に連日出没しているクマ。
【手がかりの写真】 相次ぐヒグマの目撃情報 痕跡も次々と―警戒続く北海道福島町
7月12日に新聞配達中の男性がクマに襲われて死亡した被害からまもなく1週間が経ちます。
「夜も施錠している、二階も。窓を閉めて。早く捕まってほしいし前みたいな生活に戻りたい」(福島町民)
また8月13日に予定されていた恒例の夏まつりも中止が決まるなど大きな影響が出ています。
町では17日から茂みの草刈り作業を進めているほか、すでに6か所に箱わなを仕掛けています。
ごみに執着するクマ
では、クマは箱わなにかかるのでしょうか。
実は町内では17日までにクマがごみ箱を荒らす被害が少なくとも5か所で確認されていてごみ箱にくればエサにありつけると考えている可能性があるのです。
クマが出没するこの地区では17日が燃えるごみの回収日。
福島町ではこんなアナウンスが…「すべてのゴミは回収日当日にごみ出しを行うように」
クマを誘引する恐れがあるため、町では防災無線などで前日からごみ出しをしないよう呼びかけました。
クマ対策のごみ箱も開発されている
ごみに執着を示すクマの習性…そこでクマの出鼻をくじくごみ置き場が開発されました。
ごみ置き場に執着しているクマですが、中身をあさることができません。
北海道斜里町の財団法人と網走市の会社が共同開発したその名も「とれんベア」です。
全体を鉄板で覆い中身を見えないようにし、臭い漏れも防ぐ構造にしています。
「人間の生活圏にクマが入ってくると、ごみ箱を荒らされるかもしれない。そういうことが起きないように開発することになった」
「単純に押したり引いたりすると開くというのではなく、クマの手が入りづらい形にして人間の手で解除しないと開かない」(シティ環境 澤口和人常務)