【バレーボール】世界の舞台で戦う覚悟――札幌大谷中・小西出隼翔、U16日本代表としてアジア選手権へ挑む
「もっと成長しなければ」 世界と戦うための課題と目標
世界と戦う中で、小西出選手は「ディグ(=主にスパイクに対するレシーブ)、レセプション(=サーブに対するレシーブ)からスパイクへの繋ぎが一番大事だと思った」と語り、日本のディフェンス力に強みを見出します。「世界では高さが重要だけど、日本はつなぎのバレーで勝負できる」と分析。
アンダーカテゴリーでは、タイなどでバレー人気が高まり、中国では2メートルを超える選手を揃えるなど、アジア勢の強化も進んでいるといいます。「日本は工夫で勝たなければならない」と語るその口ぶりには、冷静な分析と負けん気が感じられました。
チーム一丸で戦う中体連 代表不在でも揺るがぬ団結
小西出選手が代表遠征のために欠場する札幌市中体連バレーボール選手権大会。その穴を埋めるのが、主将・元沢想選手をはじめとしたチームメートたちです。
「攻撃力は落ちちゃうんですけど、その分守備で粘って、粘って、くらいの気持ちでやっています」と元沢選手。小西出の不在は予想されていたこともあり、「最初からそのつもりで準備してきた。動揺はなかった」と語ります。
「隼翔に安心して帰ってきてもらえるように、しっかり突破したい。目標は全国優勝です」と語る姿には、強い団結力と覚悟を感じさせます。
一方、小西出選手も「僕は信じてます」とチームメートへの信頼を口にし、「まずはアジア選手権、そして仲間と一緒に中体連最後の舞台にも立ちたい」――。
世界を見据えつつ、地元・北海道での戦いにも強い思いを抱く小西出選手、そしてここまで一緒に頑張ってきたチームメートと共に、彼らの挑戦は、それぞれの舞台ですでに始まっています。