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「自分の名前をネット検索したら学校の内部資料出てきた!」高等支援学校の個人情報が知らぬ間に"閲覧可能"に…専用ドライブ以外に保管&教師用サイト誤設定のダブルミス…保護者から指摘あるまで気付かず

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個人情報がネット閲覧できる状態になっていたことを発表した北海道教育委員会

個人情報がネット閲覧できる状態になっていたことを発表した北海道教育委員会

 北海道教育委員会は5月20日、札幌市内の高等支援学校のホームページで全校生徒77人の名前や学年が記載された内部資料が誰でも閲覧できる状態になっていたと発表しました。


 道教委によりますと5月14日、札幌稲穂高等支援学校の生徒の保護者から「子どもがインターネットで自分の名前を検索したところ、自身や他の生徒の名前が掲載された資料が出てきた」と学校に電話連絡がありました。

 生徒が見た資料は2025年度の「生徒会・委員会名簿」で、全校生徒77人の生徒会の役職や所属する委員会の名前が誰でも閲覧できる状態になっていました。

 校内の個人情報を扱う資料はシステムが更新された2024年1月から、専用ドライブで保管・管理することになっていましたが、別の教師用ウェブサイトに入っていました。

 1年半近く、正しいシステムを使っていなかったことになります。

 また、教師用ウェブサイトも設定にも誤りがあり、生徒の氏名を検索すると、検索結果に出てくる設定になっていました。

 誤って教師用ウェブサイトに入っていたデータは「生徒会・委員会名簿」の他、「災害時人員確認表」や「PTA研修会参加名簿」など41点に上ります。

 いずれも生徒の名前・学年や保護者の名前が入ったもので、学校のホームページに閲覧できるリンクはありませんが、インターネットで生徒の名前を検索すると検索結果に出てくる状態でした。

 札幌稲穂高等支援学校の沢田崇史校長は「生徒・保護の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とコメントを出し、謝罪しました。

 道教委は「現時点で二次被害はない」としていて、なぜ正しいシステムを使っていなかったのか原因の究明を進めています。


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