【札幌で今季初のヒグマ駆除】「クマがシカをくわえて引きずっている」など2時間で3度の通報…同じ場所にとどまり人が近づいても逃げないため_問題個体と判断〈札幌市南区〉
札幌市は、5月11日午後6時10分ごろ、2025年で初めてオスのヒグマ1頭を駆除しました。
11日午後0時半すぎ、札幌市南区藤野の山林で、70代の男性が車を運転していたところ、クマがシカをくわえて引きずり、山に立ち去っていくのを目撃しました。
その後、この目撃現場の近くで、別の男性から「クマがシカを食べている」などと110番通報がありました。
警察が札幌市に情報共有し、市がハンターとともに現地調査に向かいました。
市によりますと、クマは同じ場所に留まり、人が近づいても逃げなかったことなどから、「さっぽろヒグマ基本計画2023」におけるヒグマへの対応方針に基づき『問題個体』と判断。2025年で初めての駆除に至ったということです。
駆除したのは、オスのヒグマで、体長は1.5メートル程、3~4歳と推定されます。