【鳥インフル】ラッコやアザラシも感染…ウイルスが変化している可能性も…北海道で過去最多の103例の感染確認 “人への感染”のリスクは?
のんびり海を泳ぐ野生のラッコ。
【全ケース一覧】103例目に…北海道が発表した“高病原性鳥インフルエンザ”の状況まとめ
北海道東部の浜中町・霧多布岬はラッコの希少な生息地となっていて、5月8日もぷかぷかと愛くるしい様子を見せていました。しかし…。
「ラッコの鳥インフルエンザ感染を受けて、霧多布岬に『野生動物には触らないで』と書かれた貼り紙が掲示されています」(沼田海征記者)
ラッコの鳥インフルエンザの感染は国内で初
浜中町では4月下旬、海岸でラッコの死骸が見つかり、検査の結果、高病原性の鳥インフルエンザが検出されました。
ラッコの鳥インフルエンザの感染は国内で初めて。
訪れた人からは心配する声が聞かれました。
「(感染を)とめようがあるのかな…野生の動物だし」
「いなくなっているか心配だったけど見つけられてよかった」(ラッコを見に来た人)
ラッコの調査や保護活動をしているNPOの理事長も、初めての事態に驚きを隠せません。
「正直いって驚きましたね。3月の下旬に鳥の死骸が2つほど浮いていて、それをラッコがおもちゃにして遊んでることもあった。これからどうなるか見続けていかないと」(NPO法人エトピリカ基金 片岡義広理事長)
根室でもアザラシや海鳥の死がいが…
異変は北海道根室市でも。
地元の学芸員などの調査グループによりますと、アザラシ6頭、海鳥600羽以上の死骸が見つかり、検査したほとんどの個体で高病原性の鳥インフルエンザの感染が確認されました。
北海道内の鳥インフルエンザの感染は、過去多かった2023-2024年シーズンより大幅に増え、過去最多の103例に。
特に、釧路・根室管内でおよそ6割をしめています。
「種類が分からないですけど、ウミスズメの仲間じゃないかなと、こっちはウの仲間かな」(根室市歴史と自然の資料館 外山雅大学芸員)
学芸員の外山さんは8日朝、根室市・長節地区の海岸を調査。
砂浜には十数羽鳥の死骸が打ち上がっていました。
さらにアザラシの死骸も…。
「(アザラシの死骸は)今年は多いと思います。やはり鳥インフルエンザの影響というのは考えられますね。そのせいで増えているのではないかなと思っています」(外山学芸員)