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【開業からまもなく2年】来場者100万人突破した都市型水族館「AOAO」―“お父さん”はヒトも魚も大忙し!?<札幌の春を彩るひと>

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春の展示の魅力を語る三宅さん

春の展示の魅力を語る三宅さん

 開業からまもなく2年を迎える、札幌市中央区狸小路商店街の都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」。今月、来場者が100万人を突破し、新たな企画展示をスタートした。飼育員の三宅教平さん(43)に見どころを聞いた。(聞き手・川瀬雄也)


展示されているエゾトミヨ(提供 AOAO SAPPORO)

展示されているエゾトミヨ(提供 AOAO SAPPORO)

 ――この春、新たな企画を用意したとうかがいました。テーマや意図を教えてください。

 「『春のすいぞくかん』という企画です。卒業や入学で新しく生活が変わる方に、元気をお届けしたいと考えました」

 ――“推し”の生き物は?
 「日本では北海道にしか存在しない魚、『エゾトミヨ』です。札幌の河川にも生息しています。繁殖期の春、お父さんが巣作りし、子育てまでひとりで担います」

 ――お父さんの子育てはめずらしいのですか?
 「巣作りをする魚自体、めずらしいです。すごく神経質なので、巣作りを見られるのはすごく奇跡的なことですよ。もしかしたら全国でも見られるのはAOAOだけかもしれません」

エゾトミヨの展示を解説をする三宅さん

エゾトミヨの展示を解説をする三宅さん

 ――展示する側としては、生き物のどのような姿を見てほしいですか?

 「春は冬を生きて乗り越えられたからこそ次の子孫を残せます。厳しい冬という試練があるからこそ成長できる。生き物の魅力や力強さを自分ごととして捉えていただきたいですね」

 ――三宅さんは、この春をどんな春にしたいですか?
 「自身の子どもが小学生になりました。ここまでこられたのは、周囲のおかげだと痛感しています。周りの人を幸せにできるようになりたいです」

海藻の展示

海藻の展示

 ――企画展では、海藻だけを展示したコーナーも印象的ですね。

 「スジアオノリの成長を追った展示は一見地味ですが、とても人気です。成長過程を追えるようにしているのが、うけているのでしょう。春に旬を迎える海藻が多い。ここでいう“旬”は、食べどきであることや、多く採れる時期のことです。普段、食卓にのぼる青のりとは姿や形が違うので、“本来の姿”を知ってほしいです」

「春のすいぞくかん」4月23日まで

 企画展「春のすいぞくかん」は4月23日(水)まで開催されている。


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