春休みは “キックバイク”の事故に注意 ペダルやブレーキのない二輪遊具…坂道で加速し転倒 車から死角で巻き込まれ 骨折や死亡など相次ぐ…国民生活センターが注意呼びかけ「保護者が立ち会い平坦な場所で」
“キックバイク”による事故に注意!
春休みを迎え、雪解けも進んで子どもたちが外で遊ぶ機会が増えます。
気をつけたいのが事故です。
ペダルやブレーキのない二輪遊具「キックバイク」による事故が相次いでいます。
ペダルがなく、地面を蹴って走る幼児向けの二輪遊具「キックバイク」。
ブレーキがついていないものが多く、脚を使って加速と減速をします。
バランス感覚を養えるが、様々な危険も…
自転車に乗れるようになる前にバランス感覚を養えると言われていますが、使い方を間違えるとこんな危険も。
国民生活センターによる事故の再現映像です。
3歳児が「キックバイク」で傾斜10度の坂道を走ると時速は16キロに。
一般の自転車と同じくらいのスピードになります。
スピードが出て制御できなくなり転倒。
路面に投げ出され頭部を強打します。
2022年に発生した別の事故では、スピードが上がった状態で鉄の柵に激突し頭部を強打。
3歳の男の子が顎を骨折し、額に傷を負いました。
高さが低い「キックバイク」はドライバーから確認しづらく、車から死角になりがちです。
北海道では痛ましい事故も。
2024年4月、岩見沢市で「キックバイク」に乗って遊んでいた3歳の女の子が、前進してきたワンボックスカーにはねられ死亡しました。
国民生活センターによりますと「キックバイク」による事故は、2019年度から2024年末までに101件報告されているということです。
事故を防ぐためには…
事故を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか。
「取扱説明書には道路では使用禁止と書かれている。保護者が立ち会った上で、車や人のいない平坦な所で使ってほしい」(国民生活センター 商品テスト部 三好 信幸さん)
北海道内では過去5年、交通事故によって死傷した小学生の数は4月から急増し6月にピークを迎えます。
春休みを迎え、キックバイクのみならず交通事故には十分に注意しましょう。