「私と同じ思いをすることがない世の中作って」3月末に解散する北海道被爆者協会が札幌市の中学校で最後の語り部活動…平均年齢86歳超えで継続厳しく―4月に後継団体発足
会員の高齢化に伴って2025年3月末に解散する、「北海道被爆者協会」。
3月18日に札幌の中学校で最後の語り部活動を行いました。
最後の語り部活動。札幌の中学生に伝える、あの日。
「ピカっという大閃光とともに家が吹き飛びました」(北海道被爆者協会 大村一夫さん)
北海道内で被爆体験を60年以上語り継いできた北海道被爆者協会。3月末に解散します。
解散の理由は会員の高齢化。
平均年齢は86歳を超え、活動の継続は厳しくなりました。
「みなさんが私と同じ思いをすることがない世の中を作ってほしいという願いを込めてお話しさせていただいています」(大村さん)
「音などをイメージしながら聞けたのが強い印象に残りました」
「戦争は見るのと聞くのではまったく別のものだと思う。現実だけを受け継ぐのではなく、そこに込められた思いも同時に引き継いでいくことが大切だと考えました」(ともに被爆体験を聞いた中学生)
4月には後継団体「北海道被爆者連絡センター」が発足します。