障がい者支援グループホームで30代男性職員が計2年半にわたり利用者を『虐待』人格尊重義務違反に当たるとして「新規利用者3か月受け入れ停止」行政処分に 北海道札幌市
札幌市内の障がい者支援グループホームで、30代の男性職員が利用者1人に虐待行為を続けていたとして、札幌市は運営会社に対し、新規利用者の受け入れを3か月停止する行政処分を行いました。
虐待行為があったのは、札幌市北区北32条西3丁目の障害者支援グループホーム「あいほーむ きた」です。
市によりますと、2020年7月ごろから2021年3月と、2022年11月から2024年7月の合わせて2年半の間に、「あいほーむ きた」の30代の男性職員が成人の利用者1人に虐待行為をしました。
2024年9月5日に施設の別の職員から「虐待があった」と市に報告があり、市が12月に監査をした結果、虐待行為があったと認定。利用者にけがはありませんでした。
障害者総合支援法の規定に基づき、この虐待行為が障がい者に対する人格尊重義務違反にあたるとして2025年3月14日、グループホームを運営する「あいほーむ」(福岡市)に対し、「あいほーむ きた」で4月~6月末まで新規利用者の受け入れを停止する行政処分を行いました。
虐待行為をした男性職員は2024年に退職しているということです。
市は「被害を受けた利用者に悪影響を及ぼす恐れがある」として、虐待の内容を明らかにしていません。