なぜ春は道路穴だらけ?穴の数は去年の約1.4倍!今年が特に穴が多い理由は『少雪と暖冬』だから―路面が出ている期間が長く…雪解け水が凍ったり解けたりを繰り返すと…穴に!〈北海道・札幌市〉
北海道は3月9日から暖かく、一気に雪解けが進んできました。
雪解けすると気になるのが道路の穴。
実は、2025年は、2024年より穴の数が1.4倍に増えています。
道路に何が起こっているのでしょうか。
「この辺り、大きな穴が目立ちます。運転する方は十分に注意が必要です」(糸口 真子フィールドキャスター)
雪解けに伴い、毎年、春先に現れるのが道路にあいた穴。
運転中に穴にはまると、ハンドルをとられたり、タイヤがパンクする危険性があります。
「衝撃も結構きますからね。お客様にも私にも車にもトリプルダメージですよ」(タクシー運転手)
この穴が現れる原因は、雪解けと寒暖差です。
道路の亀裂に雪解け水が入り、夜になると凍ります。
水が凍ると体積が増えるので、亀裂が広がります。
これを繰り返すことでアスファルトが弱くなり、穴が開いてしまうのです。
穴の補修作業も進んでいます。
ただ、作業員は残業を覚悟するほど忙しいといいます。
その理由は…。
「2024年に比べて、約1.4倍増えているという状況です」(札幌市中央区土木部維持管理課 三上慶三さん)
穴の数が今の時点で2024年の約1.4倍に。
なぜ2025年は道路の穴が多くなっているのか…。
「今年は例年に比べて、少雪、雪が少なかったということで、路面が出ている状況が長かったことがあります」(札幌市中央区土木部維持管理課 三上慶三さん)
札幌市では1月の気温が、過去148年の中で最も高く、記録的な暖かさに。
雪も平年の半分と少なく、真冬でも路面が出ていた分、寒暖差で水が凍っては解けてを繰り返し、穴が多くなっていると考えられます。
「中は空洞化しているように見えますね。水がポタポタと垂れ落ちています」
(八木隆太郎フィールドキャスター)
道路に空いた穴といえば、2月、札幌市清田区の道道で道路が陥没。
深さ2メートルほどの大きな穴が空きました。
この春先に空く道路の穴、清田区のような大きな穴になることはないのでしょうか。
「春先の穴は、上からひびが入って穴があいていきますので、あの(清田区の陥没)ような土砂がどこかに流れていくということはない」(札幌市中央区土木部維持管理課 三上慶三さん)
道路の穴の補修は4月ごろまで続きます。
車の運転は、なるべく穴を避けつつ、スピードの出しすぎに注意が必要です。