【企業倒産】『フルーツのマチ』の果物卸売業「仁木ファーム」“破産手続き開始決定”―負債総額は約1億1200万円…不作に収益が左右されコロナ禍で激減<北海道仁木町>
「フルーツのマチ」として知られる北海道仁木町の果物卸売業「仁木ファーム」が、札幌地裁小樽支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、負債総額は約1億1200万円です。
仁木ファームは1932年にリンゴ問屋「坂東商店」として創業。1991年に法人化しました。同時に農業法人も立ち上げ、青果物の生産も始めました。
1994年には「フルーツ街道」の国道5号沿いに小売店舗「フルーツファクトリー」をオープン。アップルパイやシフォンケーキを販売し、青果物の生産からスイーツの製造・販売まで行う「一貫体制」を整えました。
1998年8月期には約2億5600万円を計上しましたが、不作に収益が左右され、業績が伸び悩んでいました。
その後、コロナ禍で売り上げが激減。創業者が2023年に死去し、翌24年には小売店舗を他社に移管していました。
資金繰りも限界に達した2025年1月29日、札幌地裁小樽支部から破産手続きの開始決定を受けました。