あわや大事故 保線作業中に貨物列車が接近~警笛鳴らして非常停止 「道具を取りに戻った」→「実際は作業していた」と説明の内容変わる… また保線作業中に誤って線路閉鎖解除も発覚 JR北海道
2024年、JR函館線の保線作業時に、事故につながりかねない事案が2件起きていたことが分かりました。
JR北海道によりますと、2024年11月9日午前1時40分ごろ、JR函館線の砂川駅構内に入った貨物列車の運転士が、400メートルほど先に3人の保線作業員がいるのを発見し、警笛を鳴らした上で、列車を非常停止しました。
作業員は直前で線路から離れたため、ケガなどはありませんでした。
JR北海道の社内規定では、列車の接近を確認する監視員の配置やLEDライトをつけて作業中であることを示すことが義務付けられていますが、当時はいずれも実施されていませんでした。
この事案を受けての社内調査に対し、作業員は当初、「道具を忘れて取りに戻った」という旨の説明をしていましたが、一転して、「実際は、そのまま保線作業をしていた」と説明内容が変わったため、同社は理由を詳しく調べています。
また、2024年8月4日深夜~5日未明にかけての岩見沢駅~峰延駅間の保線作業の際にも、現場の責任者が誤って線路の閉鎖を解除し、作業中にも関わらず、約20分間列車が走行できる状態になっていました。
このとき列車の通過はありませんでしたが、責任者がすべての作業が終了したと勘違いしたということです。