【語り継ぐ 戦後80年】恐るべき核兵器…進む被爆者の高齢化―わが子は悪性リンパ腫を患い若くして他界「本当に悔しくて…苦しみがずっと続く」ヒバク体験を伝えることの難しさ、その思いを皆が受け止めるには
夫の転勤で北海道に移り住んだのが約30年前。
北海道被爆者協会の存在を知り、語り部として自身の体験を伝える活動を行っています。
「命ある限り語り部を続けます。絶対に核兵器を使ってはいけないということを、ずっと訴えていかなければならないと思います」(宮本さん)
北海道で被爆者健康手帳を持っている人は、2024年3月の時点で185人。
平均年齢は86歳を超えています。
200人以上いた北海道被爆者協会の会員も49人となり、2025年3月での解散が決まっています。
年頭に行われた署名活動では、宮本さんたち被爆者の思いを受け継ぐ若い世代の姿も。
「当時を知っている人たちからどんどん語り継いでいって、核を使わない意識を広めていければと思っている」(署名した高校生)
「被爆者はもう私たちだけにして」という、札幌市白石区の原爆資料館の石碑につづられた文字。