生活保護約1か月で31万円をだまし取った60歳男―名前も出身地もデタラメ「金がない…住むところがない」と主張し申請 詐欺で逮捕『市の人をだましてしまいました』容疑認める 北海道稚内市
生活保護の申請で虚偽の内容を記載し、現金31万円を北海道の稚内市からだまし取ったとして、市内に住む無職の男(60)が詐欺の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、男は10月4日に市役所で生活保護を申請。その申請書類に自身の名前を偽って記入し、10月18日から11月12日までの約1か月間、計3回にわたって手渡しや口座への振り込みで受け取り、約31万円をだまし取った疑いがもたれています。
11月15日に市の職員から「氏名を偽っている可能性がある」と警察署に届け出があり、その後の捜査で男の容疑が固まり、11月27日に男は逮捕されました。
稚内市によりますと、男は身分証を持っておらず「金がない。住むところがない」などと主張したことから、当座の生活費と併せて、住宅を確保するための敷金や家賃などとして生活保護費を支給していました。
市は支給後も、男の戸籍や預貯金の照会など調査を並行していましたが、名前だけではなく出身地なども偽っていたうえ、金融機関の口座を持っていなかったのですぐに気づくことが出来ませんでした。
調べに男は「市の人をだましてしまいました」と容疑を認めています。
警察が詳しい経緯を調べています。