【ススキノ首切断】田村瑠奈被告 千葉の“バラバラ遺体切断事件”をノートパソコンで検索か 弁護側の証拠調べで明らかに 自ら起こした切断事件との結びつきは? 北海道札幌市
2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性を殺害し首を切断したとして親子3人が逮捕された事件。
11月5日の裁判で娘の瑠奈被告が使用していたとみられるノートパソコンから過去に起きた遺体切断事件の検索履歴があったことが新たにわかりました。
5回目の裁判 進展は?
11月5日に行われた母親・田村浩子被告の5回目の裁判。
浩子被告は黒いカーディガンに、緑のスカートを着用し、一礼をして出廷しました。
冒頭で行われた弁護側の証拠調べでは、実行役の娘・瑠奈被告が使用していたとみられるノートパソコンから、別の遺体切断事件を検索していた履歴があったことが明らかになりました。
いびつな家族関係
2023年7月、札幌・ススキノのホテルで頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件。
62歳の男性を殺害して首を切断し頭部を持ち去ったとして、瑠奈被告が殺人などの罪、両親が殺人や死体遺棄ほう助などの罪で逮捕・起訴されました。
「おじさんの頭持って帰ってきた」
「この世の地獄がここにある」
娘の瑠奈被告が自宅に男性の頭部を持ち帰った際の当時の心境を6月の初公判でこう説明した母親の浩子被告。
浩子被告はこれまでの裁判で「遺体を遺棄することを容認したのは違う」などと無罪を主張しています。
家族内では娘の瑠奈被告が圧倒的上位者でした。
両親を奴隷のように扱うなどといった日常はいびつな家族関係を生み出しました。
前回の裁判では?
10月の裁判では…。
「とっとと消えろ、てめえらを殺してやる」
初めて法廷で公開された瑠奈被告の音声データ。
弁護側が証拠として父親の修被告が録音していた瑠奈被告との会話の音声データを提出しました。
「ずっとそう思って生き延びてんだよ」(瑠奈被告)
「あそこのクリニックだとクリニックではもうそのレベルだとうちでは対応できないので、ていうふうに言われる」(修被告)
「うー!」(瑠奈被告)
「予約を入れます」(修被告)
「私は復讐する、私はお前を殺すお前が私を殺す、私がお前を殺す、お前はどちらを選ぶ?」(瑠奈被告)
「I don't kill any(私はだれも殺さないの意味)」(修被告)
そして迎えた11月5日の5回目の母親の浩子被告の裁判。
証拠調べで弁護側は、押収した24本のナイフや包丁のうち、6本は瑠奈被告が初めて被害者と会った日より2年以上前の2020年12月9日に購入したとする証拠を提出しました。
また、瑠奈被告が使用していたとみられるノートパソコンから「千葉バラバラ女性遺体」などといった過去に千葉県などで起きた切断事件の検索履歴があったことが新たにわかりました。
ススキノの事件とどう結びつくものなのか。次回の裁判は11月20日に開かれる予定で審理の行方が注目されます。