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スキージャンプシーズンの到来を告げるUHB杯ジャンプ大会 『10月26日(土)札幌大倉山ジャンプ競技場』を前に…52歳となった“レジェンド”葛西 紀明―土屋ホームスキー部選手兼監督―が意気込み語る

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“還暦まで楽勝” 52歳でも衰えない勝利への執念

今年52歳 レジェンド葛西紀明選手

今年52歳 レジェンド葛西紀明選手

―スキージャンプシーズンが到来

 やっと昨シーズンくらいから、不調から抜け出した感じがあった。体の調子もいいですし、順調に来ていると思います。



―今年で52歳。体力の維持はどのようにしていますか?

 ほぼ毎日ランニングは欠かさずやっています。夏の暑い日以外は、サウナスーツを来て走っていますよ。これが苦にならないんですよね。「やらなきゃ、勝たなきゃ、勝ちたい」という気持ちの方が強くて、なんとも思わずに走っています。



―去年は「還暦まで続けたい」と話をしていました。

 (昨シーズン)ワールドカップに行って世界のトップレベルを見ました。「自分が調子あげれば、絶好調になれば戦えるかも」という期待感が見えてきましたよ。還暦まで…あと8年。楽勝なんじゃないかな?負けたくない、負けず嫌いの気持ちが、今も心の中で燃えている。これがある限り、続けていきたい気持ちがあります。

モチベーションへの源泉は“火事で亡くなった母への思い”

―年齢と共にモチベーションの源泉は変わってきていますか?

 全然違いますね。若い時は家が貧乏で、お金のかかるスキーをやらせてもらった。家族のために、お母さんの喜ぶ顔を見たくて、ただ必死に頑張ってきました。いつか活躍して裕福な暮らしをしてあげることを約束していた。

 社会人になってからは、五輪に出られるようになって「金メダルをとりたい」という自分の気持ちだけ。でも、ずっと空回りをした感じがありました。その後は難病だった妹が応援してくれて、火事で亡くなったお母さんが応援してくれて…。

 金メダルもいいけど、また、家族のために頑張るのが一番だと思いながら五輪を戦ってきましたね。年齢を重ねるといろいろな気持ちが変わってきていますね。


 未だ衰えない葛西選手のスキージャンプへの思い。葛西選手が出場するUHB杯ジャンプ大会は10月26日(土)に札幌大倉山ジャンプ競技場で行われます。

■葛西紀明
 土屋ホーム スキー部 選手兼監督
 1972年6月6日生まれ 52歳 北海道下川町出身身長176cm 体重59kg