「個人投資をしないのであれば名義を貸してほしい」 札幌の60代女性が約1000万円だまし取られる 金融機関を名乗る男、医療従事者を名乗る男、警察職員を名乗る男から複数回の電話
5月8日から5月31日にかけて、札幌市に住む60代女性に複数の男から「名義を貸してほしい」などと電話があり、女性は約1000万円をだまし取られました。
女性の自宅の固定電話に金融機関の「ウエダ」と名乗る男から「個人投資をしませんか、しないのであれば名義を貸して欲しい、お金はかからない」と連絡がありました。
女性は個人投資について断りましたが、名義を貸すことは承諾しました。
その後、警視庁中央警察署の「オカダ」と名乗る男から女性の自宅に、金融機関のウエダが個人名義を借りて投資しているという情報があり、警察と金融庁が調査していると電話がありました。
さらに「金融庁からの調査の中で、口座が凍結される可能性があるので、口座のお金等を移転してほしい」などと言われ、女性は指定された銀行口座に約1000万円を振り込みました。
警察によりますと、金融機関のウエダを名乗る男が女性の名義を借りて投資したという医療機関に勤める男からも女性に電話があり、3人の男から複数回に渡って連絡が来ていたということです。
警視庁中央警察署のオカダを名乗る男から連絡が途絶えたことに疑問を感じた女性が8月10日、中央警察署に問い合わせ、詐欺であることが発覚しました。
警察は「名義を貸して欲しい」という連絡は詐欺で、警察相談専用電話「#9110」に相談してほしいと注意を呼び掛けています。