予約3か月待ち…心のケア担う精神科医"不足"が深刻 3年間で11カ所のうち4カ所が診療停止・縮小 患者は増加 “カスハラ”も背景に 北海道釧路市
この事態を受け、釧路市は2023年、精神科の医療機関を開業する医師に最大5000万円を補助する制度を作りました。しかし、これまでに開業したのは1件の巡回診療のみで、医師を確保する難しさを感じているといいます。
「医師もご家族がいて、本州から釧路まで来るとなると理解が得られなくて『(開業は)無かったことに』というお話もある。釧路のような地方都市で医師や看護師などの医療従事者を確保するのは非常に厳しい現状」(釧路市 健康推進課 板垣伸也課長)
▽自治医科大学の小池創一教授は
・幅広い領域を診察できる「総合診療医」の確保、育成
・オンライン診療などを活用し、効率化を図ること
・(患者側は)かかりつけ医を持つことや、時間外に軽い症状で受診する「コンビニ受診」はしないなどの取り組みが求められるとしています。
釧路市では、現在、1件の精神科の医療機関の開業に向けて話が進んでいるということです。深刻な精神科医不足の解消が望まれます。