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<ススキノ首切断>『"瑠奈ファースト"の親子関係が形成されていた…奴隷扱いされても叱ることもせず』検察側が指摘する異様な親子関係 「お嬢さんの時間を無駄にするな。私は奴れいです」と誓約書 ■裁判詳報■

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いびつな親子関係が明らかに

いびつな親子関係が明らかに

2023年7月、札幌ススキノのホテルで当時62歳の男性が首を切断され頭部を持ち去られた猟奇的な殺人事件。逮捕・起訴された親子3人のうち、母親の田村浩子被告(61)の初公判が6月4日に札幌地裁で開かれ、浩子被告は起訴内容を否認、無罪を主張しました。


検察側の冒頭陳述の内容は以下の通り

■3人の家族関係について

自宅は瑠奈被告の所有物で足の踏み場もない状態に

自宅は瑠奈被告の所有物で足の踏み場もない状態に

・浩子被告と修被告は、一人娘の瑠奈被告に対し、幼少の頃から叱ったりその非をとがめることをせずに溺愛し、瑠奈被告が成人した以降も要望には最優先で応え、望む物もほとんど買い与えていた

・3階の瑠奈被告の部屋は買い与えられた瑠奈被告の所有物であふれるようになった

・浩子被告と修被告は、瑠奈被告から所有物に触れるなと言われていたことから、処分や片付けができず、叱って片付けさせるようなこともしなかったため、3階の瑠奈被告の部屋だけでなく1階の居室や2階リビングなど家中に瑠奈被告の所有物などが足の踏み場もないほどに山積みに

・犯行時には浩子被告は2階リビングのわずかなスペースで寝ており、修被告は近所のインターネットカフェで寝泊まり

親を

親を"奴隷扱い"していたという瑠奈被告

・瑠奈被告は中学生の頃から不登校を繰り返すようになり、成人してからも就職せずに自宅で暮らし続ける

・食事の世話などは浩子被告がしていたが、2人は常に瑠奈被告の機嫌をうかがい、毎日のように浩子被告が修被告に瑠奈被告の様子をLINEで報告

・浩子被告と修被告は2人だけのLINEのやり取りでも瑠奈被告のことを「お嬢さん」と呼び、敬語を使っていた

・瑠奈被告は家の中の自分の所有物の置物の向きが自分が置いたのと違うといった些細なことでも叱責

父親の修被告は精神科医だったが…

父親の修被告は精神科医だったが…

・修被告に「熟女系の風俗にでも売り飛ばせばいい」「とっとと売れやそのくそアマを」と言って浩子被告を風俗店などで働かせるように迫った

・修被告が運転中でも首を絞めて自分の怒りをぶつけた

・浩子被告は修被告から指示されて「お嬢さんの時間を無駄にするな。私は奴れいです。オーダーファースト」「奴隷の立場をわきまえて無駄なガソリン、お金を使うな」という内容の誓約書を書かされ、リビングのテレビ画面など目立つ場所に掲示

・修被告も瑠奈被告からは「ドライバーさん」と呼ばれ、時間帯を問わずゲームセンターやクラブ、怪談バーなど送迎、夜通し遊ぶ瑠奈被告に徹夜で付き合う

→ このように家族の中では娘の瑠奈被告が圧倒的な上位者であり、瑠奈被告がわがまま放題に振る舞い、奴隷扱いされても叱ることもせず「瑠奈ファースト」の親子関係が形成されていた

■犯行状況について

法廷内の浩子被告の様子

法廷内の浩子被告の様子

・浩子被告は遅くとも2023年7月3日ごろには、自宅に瑠奈被告が頭部を隠匿していることを知ったが、これを容認し、生活を続けた

・遅くとも7日までに瑠奈被告が頭部を損壊しようと計画し、「ビデオカメラで浴室で死体損壊作業するところを動画で撮ってほしい」と求められ、計画の実行を容認し、修被告にLINEで「撮影カメラマンするでしょ?」などとメッセージを送信。ビデオ撮影を依頼した

次回公判は7月1日に開かれる予定です。