北海道羽幌町の老舗洋服店「八幡屋」が銀行から“取引停止処分” 負債総額は1億円 ピーク時の売上高は8億2750万円…背景に人口減少や高齢化で需要減も 2024年4月末まで営業は継続予定
北海道羽幌町の洋服店「八幡屋」が資金ショートを起こし、深刻な経営危機に陥っていることがわかりました。負債総額は約1億円です。
民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、八幡屋は1951年10月、「八幡屋呉服店」の屋号で創業。現在は羽幌町内の商業施設「ハートタウンはぼろ」2階で営業していて、従業員は11人です。
地域密着型の洋服店として、婦人服や紳士服、子ども服などの衣料品のほか、カーペットやカーテンなどのインテリア用品も販売して事業を拡大しました。ピーク時の1994年3月期の売上高は8億2750万円を計上しました。
しかし、人口減少や高齢化で需要が減り、競合する量販店が進出してきたことから減収が続きました。
2011年3月期から赤字に陥っていて、2014年3月期の売上高は1億7800万円まで落ち込みました。
その後も減収に歯止めがかからず、2019年3月期は720万円の赤字、3600万円の債務超過に。新型コロナウイルスの影響でさらに業績は悪化し、2023年3月期は660万円の赤字、5730万円の債務超過となり、負債総額は約1億円に上ります。
2024年3月下旬、4月中旬に手形が落ちず不渡りを出し、4月18日に銀行から取引停止の処分を受けました。
店舗は2024年4月末まで営業を続ける予定ということです。