【預貯金詐欺未遂事件】警察の防犯課を名乗る男から「キャッシュカードを渡してください」と電話―自宅を訪れた私服警察官を名乗る男に手渡そうとした時に…家族が帰宅し未遂に 北海道札幌市
札幌市豊平区に住む60代の女性が、キャッシュカードをだまし取られそうになり、警察が預貯金詐欺未遂事件として捜査しています。
4月16日、女性の自宅に「豊平署防犯課員の大久保」を名乗る男から「キャッシュカードからお金を引き出されていませんか。あなたのキャッシュカードが偽造され、不正にお金が引き出されています。裁判所にそのキャッシュカードを送らなければいけません。口座番号と暗証番号を教えてください。付近を警戒中の私服警察官がご自宅に訪問しますので、キャッシュカードを渡してください」などと電話がありました。
話を信用した女性は、自宅を訪れた豊平署の私服警察官を名乗る男にキャッシュカードを手渡そうとしたところ、外出中の夫が帰宅。私服警察官の話を聞いた夫は不審に思い、女性は「豊平署の防犯課を名乗る人がきています。キャッシュカードの番号を聞いてますが本当ですか?」と110番通報しました。
通報後に私服警察官を名乗る男はその場を立ち去り、女性はキャッシュカードを渡さずに済みました。警察は預貯金詐欺未遂事件として捜査するとともに、「警察官や金融機関職員などを装いキャッシュカードを取りに行くという電話は特殊詐欺」と疑い、警察相談専用電話「#9110」に連絡するよう注意を呼びかけています。