"ペット"の思わぬ行動で火事に…「もふもふプッシュ」に注意!過去10年で54件発生 ガスもIHコンロも対策を 北海道
北海道岩見沢市で3月に住宅が焼けた火事で、出火の原因とみられているのは飼い猫のマーキングでした。
家族の一員のペットの思わぬ行動で起きる火事。
「もふもふプッシュ」にも注意が必要です。
1階の窓から激しく噴き出す真っ赤な炎。
3月29日岩見沢市の住宅から出火し、住人の男女2人がケガをしました。
激しく燃えた寝室に火の気がなかったのに、なぜ火事が…。
原因と見られているのは…。
「飼い猫のマーキング」
この住宅では約15匹ほどのネコが飼われていたということです。
警察は、ネコのコンセント付近へのマーキングや排せつで漏電し火が出た可能性があるとみています。
製品評価技術基盤機構・NITEによりますと、ペットが原因とみられる火事はこの10年間で54件発生しています。
このうち、飼い主が外出をして留守番をしていたペットが命を落とすケースも2件ありました。
ではペットのどのような動きが原因で火事が起きてしまうのでしょうか。
台所にエサを用意する飼い主。
しかしその後飼い主が外出し、部屋にはイヌだけに。
イヌはおもちゃで遊んでいましたが、エサを思い出したのか台所へ向かいます。
コンロの上をのぞき込んだところ、前脚がコンロのスイッチに掛かり…。
コンロは点火。
近くにあったタオルにまで燃え広がりました。
NITEはこうした動物が誤って家電などのスイッチを押してしまうアクシデントを「もふもふプッシュ」と呼び注意を呼び掛けています。
「特性でいうと嗅覚や好奇心によるものが多いのかと。イヌは鼻がいいのでキッチンの方から美味しい匂いがするとその方向に近寄りたくなるという習性があるのかなと」(NITE 製品安全広報課 安元隆博さん)
さらにはこんなケースも。
飛び乗ったIHコンロの上の鍋の中身が気になるのか歩き回るネコ。