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【速報】“女子大学生殺人”控訴審判決で札幌高裁が請求棄却「犯行に至る経緯は悪質性が高い」―嘱託殺人など問われた被告の55歳男に懲役6年1審実刑判決支持

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送検される小野勇被告(2022年)

送検される小野勇被告(2022年)

 2022年、札幌市東区で女子大学生を殺害した罪などに問われ1審で嘱託殺人が適用されて懲役6年の実刑判決を言い渡された被告の男について札幌高等裁判所は2月14日、「人の生命を軽視する行為で反社会的で厳しい非難に値する」として1審判決を支持し男の控訴を棄却しました。

 住所不定、無職の小野勇被告(55)は2022年、札幌市東区の当時住んでいた自宅アパートで、SNSで知り合った小樽市の女子大学生(当時22)に頼まれて首を両腕で絞めて殺害し、遺体の左わきの部分を刃物で切り裂いたとして嘱託殺人と死体損壊などの罪に問われていました。

 2023年9月、1審の札幌地方裁判所は小野被告に対し、懲役6年の実刑判決を言い渡しましたが、心神耗弱を主張していた弁護側は量刑が重すぎるなどとして、執行猶予付きの判決を求めて控訴していました。

 

小野勇被告(SNSより)

小野勇被告(SNSより)

 2024年1月30日の控訴審初公判で弁護側は、小野被告の精神的な疾患が適正に考慮されていないとして事実の誤認や量刑が重すぎると主張した上で、事実の取り調べなどを改めて求めていました。

 一方で、検察側はその必要はないとし、裁判所も弁護側の求めを却下しました。
2月14日午前10時から始まった控訴審判決で、札幌高裁の成川洋司裁判長は「気分変調症は軽度のもので間接的に関与したとしても直接的な影響は与えていない。責任能力は減退していない。犯行に至る経緯は悪質性が高い。人の生命を軽視する行為で反社会的で厳しい非難に値する」として1審判決を支持し弁護側の請求を棄却しました。


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