大暴れ"なた男"を送検 事件現場は今? 札幌・地下鉄大通駅の休憩スペース 警備員巡回に1か月300万円超
札幌市の地下鉄大通駅で4月、なたを持って暴れた男が5月17日送検されました。事件から3週間以上が経過し、男が暴れた休憩スペースは今どうなっているのでしょうか?
なた男:「ぶっ殺してやっから。おい分かったか」
石川容疑者は4月24日、大通駅の休憩スペースで、なたでベンチなどを壊した上、酒瓶を地面に投げつけるなどして、駅の業務を妨害した疑いがもたれています。
休憩スペースの利用者:「びっくりしました。こんなところでそういうことが起きるんだって」
休憩スペースの利用者:「休憩スペースが少なくなったから不便」
警察の調べに対し、石川容疑者は「この場所でたむろしている人を立ち退かせ、成敗するためにやった」などと供述しています。
事件から3週間以上が経過しましたが、休憩スペースでは今でも酒を飲む人がいるということです。
札幌市交通局 高速電車部運輸課 加藤 正美 運輸課長:「お酒を飲んだりする集団が利用するようになって、若い人たちの集団もたむろするようになって、そのあたりからトラブルが増えた」
若者のグループをよく知る男性は…。
若者のグループをよく知る男性:「(Q:これまで駅員に注意されたことは?)あるよ、何回も。あるけども生意気な言い方で。うちらが言ったって駅員なんてポケットに手つっこんでこうだよ。ふざけている。上から目線だもの」
事件を受けて札幌市の交通局は休憩スペースを閉鎖し、毎日午後3時から午前0時ごろまで2人の警備員を配置しました。
しかし、警備のための費用が予算を大きく圧迫しています。
札幌市交通局 高速電車部運輸課 加藤 正美 運輸課長:「1か月300万円を超える。大変大きな数字。本来であれば警備にかける費用ではなかった。利用者の安全を確保することは大事なので、組織の中で判断して必要になった」
一方で、利用者からは休憩スペースの再開を求める声も…。
休憩スペースの利用者:「迷惑行為とかやめてみんなが使える安全な場所にしてほしい」
休憩スペースの利用者:「ここでやっぱりくつろいだりする人もいるから、早く(閉鎖を)解除してあげてほしいよね」